evam eva / aze vest / エクリュ

よく、「服を買うときショップ店員がついてきてうざい」なんて意見を聞くが、私はまっっったくそんな風には思わない。

むしろついてきてほしい。一刻もはやく声をかけてほしい。そんで私をトータルコーディネートしてほしい。それ買うから。

 

私が選ぶより、店員さん(プロ)のセンスにお任せした方が絶対いいに決まっている。

そう、私にはファッションセンスがない。

 

お洒落っぽい雰囲気のお店だと気後れしちゃう、というのもある。

なので、「こ、ここって…私なんかが入っても大丈夫なお店かな…?」とびくびくしているところに「今日はどういったものをお探しですかああ~?」って勝気な笑顔を向られたら、許された気がして安心する。

店員さんに声をかけられること、それはつまり、客として認められたということだ。店内への立ち入りを許可され、好きなだけ服を選ぶ権利を与えられたということだ。内心どう思われていようが、カモられようが、表面上迎え入れてさえもらえれば、そんなことはどうだっていい。

 

 

先週末、大阪出張を命じられた。

(うげえええ…)

 

 

コロナ以降、出張はリモートに完全移行していたのに(そういう文化が今後も根付くもんだと期待していたのに)、なんか今年は社員旅行もグレードダウン気味に復活したし、コロナ前に戻りつつある。

 

この4、5年で、体重が10kg増量した。

制服のサイズが11号から15号になった。

まじで、着てく服がない。どうしよう…

帰りにでも、服屋さん、覗いてみようかな…(溜息

 

 

仕事帰り、とぼとぼと雑貨屋さんに寄った。

そのお店は私より10才は若いであろう女性の店主さんが一人でやっていて、週末には彼女が焼いたスコーンとマフィンを販売している。(ちなみに私はスコーンとマフィンって何が違うのかよくわからない。)

鉄フライパンや、食器、籠、岩塩だか何だかの入浴剤、何語かわからない名称の洗剤、ハンカチとハンドタオルの中間(?)みたいなやつ、ベビー用品、ピアス……、狭い店内には質のいい雑貨が少量ずつ並べられており、奥に進むと衣類のコーナーがある。

 

ここの店主さんは、獲物を狙うハンターみたいな目で「今日はどういったものをお探しですかああ~?」なんて近寄ってきたりはしない。

浮世離れ系女子御用達みたいなリネンのワンピースを体にあてて鏡を覗き込む私に、「よかったら、ご試着も出来ますので」と遠くから穏やかに微笑むだけだ。

けれど全然問題ない。

だって、ここにはそもそもほんの数着しか服が置かれていないのだから。

少数精鋭。どれもが彼女(プロ)厳選のとっておきの一着で、何を買っても間違いはないはずなのだ。

そしてめっぽう高い。どれもこれも、2万円超え。

ファッションセンスのない私には、それも拠り所となる。に、2万円もしたんだから、間違いないに決まってるじゃんか!!!と。

 

 

そうしてベストを購入した。

(ここ数年、春夏秋冬ベストばっかり買っている。

ちょっとでも体型を覆い隠したいからだ。)

 

 

『evam evaの、

 aze vestの、

 エクリュ』

 

 

ほぼ読めんし、読める部分も何かわからん。

あ ぜ…?べすと…

エクリュ?

 

「エクリュ」って何かわかります?まさかの、色名ですって。「生成り」って言ってくれた方が通じるやろ、と思うのだけれど。

 

 

上品で感じがいい、気がする。

だって、23,100円もしたんだもの。(価格に依存)

あと後ろだけちょっと長くなっててお尻隠れるの嬉しい。

 

手持ちのシャツと合わせてみた。

かわいい、気がする。(だってにまんさんぜんひゃ

 

 

手持ちの長袖ブラウスとも合わせてみた。

うん、長袖も悪くない。だって髙島屋で買ったこのブラウスもくっそ高かったんだもの。もちろんブラウスも店員さんセレクトだ。

白にエクリュ、かわいい。(エクリュ覚えた、すっかり使いこなしてる

 

 

おっけー、これで出張もなんとかなりそう。

パンツは、マルナカ(※スーパー)の衣料品売り場で昔母が買ったやつを借りるつもりだ。

社員旅行も、前回の出張も前々回の出張も、同じのを借りた。長年愛用している。10㎏増量も許容してくれる、ゴムの寛大さよ。

そして最近のおしゃれショップのおしゃれパンツのやたら長い股下丈は私には持て余すのだけれど、マルナカの婦人服は昭和体型に優しい。あと財布にも優しい。(※エクリュ1着我慢したらこれ20着買えるかんね!)。ありがとう、マルナカ。まぁーるい愛をショッピング マルナカ マルナカ ナカマカナ。

 

 

 

 

 

て思ってた(歌ってた)んだけど、出張なくなった。やたー!