#タフトへの道Ⅲ #スカイフィールトップに浮かぶ月

さて今週末あたり販売店に事故車を持っていって見積もらおうかと思っていたちょうどその頃、ダイハツが19万台超のリコールを発表した。

え、またぁ…?

つい何ヶ月か前にも、そんなニュースがあったばっかりな気がする。

「タフト」を検索していても、付随して「認証試験不正」「生産停止」の文字が出てくるし、正直ダイハツに不信感は、なくもない。

でも、だからってスズキやホンダになら絶対的な信頼を寄せられるってわけでもなく(国内自動車メーカーの企業体質なんて良くも悪くもどこも大差ないと思っている)、考えようによってはリコールで不具合が公になるだけマシなのかもしれないし、それにもう気持ちは完全にタフトに前のめりだし、てことで

 

タフト、買っちゃった!(きゃほー★

 

www.daihatsu.co.jp

 

「戦車ぽくてかっこいいよね」というコロコロコミック世代男子みたいな感性で、色はフォレストカーキメタリックにした。

Gグレード、ノンターボ、カーナビとドライブレコーダーをつけて、値引き額は▲190,682円。

これが大きいのか小さいのかは、よくわからん。

ネット情報では値引き合格ライン15~20万円、限界25万円、なんて書いてあったりもしたけれど、先月マイナーチェンジで値上げしてる分が反映されているのかもわかんないし、そもそも誰が作ったのかも知らんサイトで算出されたこの数字が、真に世の実態に見合っているのかもわからん。

ちなみに車の下取りは出していない。そして値引き交渉もしていない。ことを加味して、値引き額には納得している。

 

修理見積で車を数日預ける間、代車でタフトを貸してもらえることになった。

ここ数週間YouTubeやらブログやらでさんざん見倒してきたタフトのメリット・デメリットをついに自身で体感できる!本当にいい車なのかどうか、私のこの目で見定めてやろうじゃないの!(だめな車だったところで、もう買っちゃってるんだけど

 

私のこの目で…!

見定めて…!

 

…と、息巻いてタフトの助手席に乗り込んだ。

ま、まあ、一応ね?まずは、様子見?お店から家までの運転は、ヤカラの人にお任せします。

(代車こわい、慣れてない道こわい、事故こわい)

 

「タフト、どう?」

と聞くも

「別に、ふつう」

とヤカラ。

彼は車なんて何乗っても全部「ふつう」らしい。

高級車だろうが軽自動車だろうが、運転し易いともし難いとも思ったことがないんだそうです。「でも6tトラックはちょっとやりづらかった」とか、全然参考にならん。

 

自宅に到着したところで運転を交代し、私の職場まで走ってみた。

「タフト、どう?」

とヤカラ。

「わからん、ふつう」

と私。

そういや私も微妙なニュアンスの差異とか、そういうの察知できる鋭さや繊細さがないんだったわ…

白米も、新米だとか土鍋で炊いたとか言われてもよくわかんないし…

 

 

修理見積が出るまでは、一週間かかった。

一週間タフトに試乗してみての、所見。

 

①まず、タフトの欠点としてよく言われていることに「視界の悪さ」がある。

特に、停止位置によっては信号機が見えない、という意見がネットで散見された。

(「視界の悪さ」ってさ…、車の性能としてそれ致命的じゃなぁい?)

たしかに今までは見えていた自宅駐車場出入口付近のコンクリートブロックの仕切が、タフトだと見えない。ちょっと怖い。

ただこれはパノラマモニターで解決するんじゃないかと思っている(※代車にはついてなかったので未確認)。というか、パノラマモニターがなくてもすぐに慣れた。

普通に道路を走行している限りでは特に視界の悪さは気にならず、いまのところ信号も毎回見えている。ただし私の行動範囲はだいぶ狭めなので、「信号機見えない問題」は今後発生することがあるかもしれない。

 

②狭い。

天井高が低いせいか、狭く感じる。あと天井の色が黒っぽくて暗いのも、より狭く感じさせる一因なのかもしれない。YouTubeで「コックピット感」と言っている人がいた。実際に乗ってみてなるほどこういうことかと納得したが、私としては「ええように言うな(笑)」というのが本音。タフトの最大の売りであるスカイフィールトップ(※開閉できないサンルーフみたいなやつ)のシェードを閉めた状態だと、まあまあ圧迫感。

そしてタフトの前席は軽自動車に多いベンチシートではなく、セパレートタイプになっている。実用性(広さ)よりもデザイン(SUVぽさ)重視、てことなんだろうか。

運転席と助手席の間には、ぽっかりと謎の穴がある。なんだこれ…みなさんゴミ箱とかを設置しているらしい。うーん、なるほど…

 

③タフトは2人乗りです。

嘘です4人乗りです。ただし、タフトの後部シートはリクライニングもスライドもできず、乗り心地は快適とは言えなさそう。でも私の車に3人以上の人間が乗ることはほぼないので(万一乗ることになっても私の車の後部に私が乗ることは絶対にないので)問題ない。

後部シートは倒すとフルフラットになるようなので、ずっと倒しっぱなしにしておこうと思う。

 

④内装

「カモフラージュ柄のファブリックシート」、「(G・Gターボグレードの)インパネ周りやシートのステッチに施されたオレンジのアクセントカラー」については、賛否ある。

特に、オレンジのアクセントカラーは「かわいい!」という声がある一方で、「安っぽい」「ダサい」という声も多い。これは個人の感性の問題なので、なんとも言えない。私は嫌いじゃないよ。

 

⑤燃費

ライバル車と比較して、タフトの燃費性能はどうやらちょっと弱いっぽい。

●タフト

WLTCモード 2WD 21.4㎞/L

(市街地モード:19.7km/L 郊外モード:22.9km/L 高速道路モード:21.3km/L)

ハスラー(スズキ)

WLTCモード 2WD 25.0㎞/L

(市街地モード:22.9km/L 郊外モード:26.4km/L 高速道路モード:25.1km/L)

 

うーーーーーーん、ガソリン代また上がるみたいだしなぁ…うーーーーん、どうだろ、許容、範、囲、…………か?

って代車(Gターボ)見たら、平均燃費の表示8.5km/Lになってんだけど、はああ!?どういうこと!?

 

 

って、色々ごちゃごちゃ悩んでいたある日の仕事帰りの信号待ち、ふと天井を見上げてスカイフィールトップに映る月を見たら、なんか全部吹っ飛んでった。

そうだ、理屈じゃないんだ。

仕事帰りの信号待ちのほんの一時、天窓の真上の夜空に小さな白い月が浮かんでいる、たったそれだけのことが、燃費も、窮屈さも、収納力も、掻き消してしまう。

あと見た目が好き。

性能云々知ったことか。

たぶんタフトを選ぶ女子は、男の人を能力じゃなくて外見で選ぶ。(言いがかり)

 

にしても返却時にガソリン満タンにして返したら、1,600円もかかったんですけどぉ……えええ……一週間ほぼ会社と家の往復(片道2.4㎞)くらいしかしてないんですけど……せんろっぴゃく…………えええ……高ない?まあ、まけまけいっぱい給油しちゃったってのもあるんだけど…(えええ…高ないぃ?

 

 

納車まではおよそ1ヶ月か2ヶ月かかるらしい。わくわく。

今度こそ、洗車とか、オイル交換とか、ちゃんとしよう。

 

「ゆーちゃんのタフトは俺が守る!」とヤカラが張り切っていたけれど、「旭日旗(のステッカー)貼ってもいい?」とか言ってくるのでまじで不安しかない。いいわけあるか。